喜びと辛さの両面がある

病気やケガで病院に行くと、誰もが一番身近でお世話になるのが看護師である。看護師の仕事は、患者の回復をサポートすることだ。患者が元気になっていく姿を目の前で見られること、退院時には本人や家族に喜んでもらえることが看護師の活力といえるだろう。一方、回復が見込めない患者に対してもできる限りのことを行わなければならない。本音としては、日に日に弱っていく患者を目の前にすることは辛いが、そのような気持ちを見せることなく患者が楽でいられるように精一杯の看護を行うのだ。

そのほか、多くの看護師が辛いと思っているものに夜勤がある。夜勤は昼と夜が逆転するため、体にかかる負担も大きい。少しでも改善するには、自分の体が一番休まる睡眠周期について研究し、どの程度寝たら心身が休まるかをチェックしておくことが大切だ。また、仕事が終わったら休むだけでなく、どうしたらより深い休息が取れるかを見つける必要がある。たとえば、何時間眠ると頭と体がスッキリする、寝る前に何をすると質のいい睡眠を確保できるなど、自分なりのサイクルを見つけるのだ。

客観的に見て看護師の仕事は忙しい、辛いといわれている。もちろんそのような面も多々あるが、一方で看護師にしかわからない本音もあるだろう。体力的に厳しい時は、乗り越えるために自分で工夫を凝らす必要がある。だが、患者が元気になった時や感謝された時など、仕事をしていて得られる喜びは何事にも変えられない活力になるのだ。